我が家をリフォームして窓を新しくしたい。住宅雑誌を読んでみたけれど、「複層ガラス」と「ペアガラス」の違いがよく分からない。このような経験がある人は少なくありません。リフォームするからには、きちんとガラスについて知っておきたいものです。

「家族みんながもっと快適に過ごせるようにしたい。」

「複層ガラスとペアガラスの違いってなに?」

そういう時は商品名だけではなく、特徴や適している使用用途についてよく知ることが大切です。なぜならよく似た構造や機能でも名称が異なるということもあり、安易にイメージだけで購入すると期待していたものと違った!ということにもなりかねないからです。

ここでは、勘違いしやすい「複層ガラスとペアガラスの違い」を紹介するともに、どのように窓を選ぶと良いのか事例をもとに紹介します。防犯、防災、防音、省エネ。あなたのお悩みに本当に効果がある、ぴったりの窓ガラスを選んでより快適な住まいにすることができるでしょう!

1.複層ガラスとペアガラス

1.1違いってなに?

複層とは「異なる性質が重なっていること」、ペアとは英語で「一組、対」を意味します。(Weblio辞典より引用)つまり、複層もペアも同じ状態を示す言葉で同じ製品を指します。「ペアガラス(複層ガラス)」や「複層ガラス(ペアガラス)」と表記されることも多いので、迷ってしまうわけですね。実はペアガラスは旭硝子の登録商標なのですが、一般名詞化しつつあることから、複層ガラスと分けて認識されるようになったのです。商品の規格によって名称は異なりますが、ガラスの商品構造はどちらも同じです。

1.2特徴・機能性

2枚のガラスで空気層を挟んだ構造。空気層は冬は外からの寒い空気を遮断し、夏は太陽エネルギーの熱を室内に入れにくくします。エアコンの効率を高めるので、省エネ効果が期待できます。また、ガラスの表面が冷えないので結露を防ぐ効果があるのも特徴です。

メーカーによって様々な用途に特化したものがありますが、断熱効果、遮熱効果、結露防止効果を兼ねそろえ、オールシーズンに対応できるLow-eタイプは人気があります。

空気層の厚みは指定することができます。一般的には6mmや12mmが多いですが、最近の高機能なサッシにはより厚い空気層が入っています。ちなみに断熱性能は12mmの方がより優れますが、遮熱の性能値は空気層の厚さの違いによる差はほとんどありません。

このガラスと空気層を合わせた厚みによって、防音効果も期待できるほか、2枚のうちの1枚を防犯性や防火性のあるものに変えることで、好みの性能を持たせることも可能です。

2.窓ガラスの選び方

2.1防犯・防災対策に

複層ガラス、ペアガラスは目的別に様々な組み合わせ方ができます。2枚の内1枚を合わせガラスにすると、割れにくく防犯性が高くなります。合わせガラスは、中間に特殊なフィルムを挟み込んで張り合わせたガラスなので、万が一割れても破片が飛散しにくいメリットもあります。

一方強化ガラスを組み合わせると、耐風圧強度が上がります。数値にすると、同じ厚さの板ガラスに比べて3~5倍もの強度になります。割れてしまったときは粒状になるので、けがの防止になって災害時も安心ですね。


2.2防音対策に

ガラスは厚みを増やすことによって音を遮断する機能が高まるので、防音用の特殊フィルムを挟み込んだ合わせガラスを組み合わせると、防音効果が期待できます。日常生活の騒音をカットすることが可能なので、自動車の走行音や工事の音が気になる方、赤ちゃんの夜泣きが近所に聞こえないか心配といったお悩みをお持ちの方におすすめです!

2.3省エネ対策に

Low-eタイプのガラスはオールシーズンに対応できる優れものです。Low-eとはLow emissivityの略称で、低反射を意味します。ガラスの表面にLow-e膜という特殊な金属コーティングを施してあるので、断熱に加えてガラスに当たる日射熱を遮ることが可能です。遮熱・断熱それぞれに特化したものもあります。

遮熱特化型は、夏の強い日差しによって室内に熱がこもってしまうのを防ぐとともに、有害な紫外線もカットしてくれます。また、冷房の効いた快適な室温を保ちます。断熱特化型は、外の冷気を遮断して室内の熱を逃げにくくするので、暖房効能をアップすることができます。さらに結露を軽減することもでき、シックハウスの原因であるカビを防ぎます。熱は温度の高い方から低い方へ移動する性質がありますが、お住いの気候に合ったガラスを選べば熱の出入りを軽減し、大きな窓でも快適な空間にすることができます。

2.4デザインもこだわりたいあなたに―次世代ステンドグラス―

ステンドグラスも複層ガラス、ペアガラスにすることが可能です。弊社では従来の手作りステンドグラスに代わり、「次世代ステンドグラス」を販売しています。次世代ステンドグラスは、通常のガラスやレトロ調の型板ガラスに機械で描線を描いて塗装まで施したステンドグラスです。特徴としては以下の6つがあります。

次世代ステンドグラスの特徴

(1) 従来品よりも価格が安い。

(2) 描線+塗装したガラスと、描線のみのガラスを選べる。

(3) 写真や図などのイメージからデザインを一から作るフルオーダーと、あらかじめ柄が決まっているものの中から好きなものを選ぶセミオーダーが可能。

(4) 描線の色を5色から選べる。

(5) 片面または両面に描線を描ける。

(6) 「アイスフロート」という、塗装が結晶状に割れたような加工ができる。

また、ステンドグラスが教会に使われていることから一般的に洋風柄のイメージが強いですが、和風柄の商品も取り揃えています。和室や和風建築に取り入れることで、モダンな雰囲気のお部屋になりますよ!

2.5デザインもこだわりたいあなたに―デザートペア―

透明なデザインガラスの場合、デザートペアがおすすめです。デザートペアとは、特殊な技術を使ってデザインガラスをペア加工したものです。シンプルながらもオシャレで、柄が入っていることでプライベートの保護ができるのが魅力です。種類は全20種類と豊富で、例えば同じ格子柄のガラスでも、格子のサイズが大きいものと小さいものがあり用途に合わせて好きなものを選べます。

また、デザインガラスというと凹凸のあるガラスが多いのですが、デザートペアは凹凸がある面を内側にすることも、外側にすることも可能です。お手入れのしやすさが気になる方は内側に、凸凹が生み出す独特の風合いを残したい方は外側にするといいでしょう!

3.事例を見ながらガラスを選んでみよう

3.1一般的な透明ガラスを用いた事例

まず、住宅の木製掃き出し窓にペアガラスを使用した事例をご紹介します。透明の厚さ3mmのガラスを2枚で、6mmの空気層を挟み込んだ仕様です。室内の床面まで開口部があり背の高い窓ですね!

透明なガラスを使用するメリットとしては視界がクリアで外の風景が楽しめる、採光の効果が高い、開放感が得られることなどが挙げられます。反対にデメリットは、汚れが目立つ、外から室内のようすが見えてしまうため、プライベートの保護にはカーテンの使用が必須であるということが挙げられるでしょう。

3.2ステンドグラスを用いた事例

続いて、ステンドグラスのブリリアントモーメントを使用した事例をご紹介します。276mm×1026mmの四角形のもので、13mmのペアガラスを使用しています。

メリットは好きな絵柄や色を選べるので、こだわりの空間を演出できるということが挙げられます。また、向こう側が透ける透明ガラスと視界を遮る加工がされているものを選べるので、プライベートの保護もばっちりです。反対にデメリットは目立つので設置する場所を選ぶ、複層ガラス、ペアガラスに加工できないものがあるということが挙げられます。

3.3デザートペアを用いた事例

最後に、デザートペアのアルトドイッチェK(クリア)を使用した事例をご紹介します。厚さ4mmの225mm×970mmを2枚、747mm×1095mmを2枚をご注文され、写真では手前の窓と、中央のドアに使用しています。

メリットは柄が入っているので、程よく向こう側を透過しつつプライベートを保護できることや、デザインガラスには縦向きの柄と横向きの柄があるので、シーンに合わせて好きな向きを選べることが挙げられます。視界を遮りたいけど、シンプルなデザインが良い!という方におすすめです。採光においても、ある程度高い効果が期待できるでしょう。反対にデメリットは、複層ガラス、ペアガラスに加工できないものがあることや、凹凸面を外側にするとお手入れが大変ということが挙げられます。

4.まとめ

いかがでしたか?窓ガラスを選ぶ際のポイントは、以下の通りです。

窓ガラスを選ぶ3つのポイント
  • 「複層ガラス」と「ペアガラス」の商品構造はどちらも同じ!2枚のガラスで空気層を挟んだもの。
  • 目的別にガラスを選ぶことで、防犯・防災・省エネ対策になる。
  • ステンドグラスやデザインガラスも、窓ガラスとして使用できる。

これらを意識することで家庭のお悩みを解決し、心地よい住まいにすることができるでしょう。イメージにぴったりの納得のいくリフォームのために、是非活用してみてくださいね!